検査案内書 2023年度版
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※日本動脈硬化学会 「動脈硬化性疾患予防のための脂質異常症治療のエッセンス」より引用。TG<400 mg/dLのとき:LDL-CはFriedewaldの式(T-Cho - HDL-C − TG/5)を用いて算出する。弊社のLDL-C測定法(直説法;選択的可溶化法)を用いることも可能。LDL-Cの算出に、Friedewaldの式を用いることはできない。LDL-Cの測定が必要。TG≧400 mg/dLのとき:食後採血:non-HDL-Cを用いて評価可能。血液中のHbA1cを、逆相分配陽イオン交換クロマトグラフィーにより測定します。溶血洗浄液で希釈・溶血された検体がカラムに送り込まれ、高速液体クロマトグラフィーにより数種のヘモグロビン成分に分画溶出されます。溶出された各成分は二波長比色計で測定され、そのデータをマイクロコンピュータで処理し、各成分のピークの同定と含有率を算出します。第一反応では、プロテアーゼの作用によりHbA1cのβ鎖N末端に由来する糖化ジペプチドを切り出すと同時に所定波長における吸光度よりHb濃度を求めます。第二反応では糖化ジペプチドにフルクトシルペプチドオキシダーゼ(FPOX)を作用させ、生成した過酸化水素がパーオキシダーゼ(POD)の存在下で発色剤を発色させます。この吸光度を測定することによりHbA1c濃度を求めます。求めたHbA1c濃度とHb濃度からHbA1c(%)を算出します。30生化学検査/資料LDLコレステロール(LDL-C)HDLコレステロール(HDL-C)中性脂肪(TG)non-HDLコレステロール(non-HDL-C)140 mg/dL以上120〜139 mg/dL40 mg/dL未満150 mg/dL以上170 mg/dL以上150〜169 mg/dL境界域高LDLコレステロール血症高non-HDLコレステロール血症境界域高non-HDLコレステロール血症高LDLコレステロール血症低HDLコレステロール血症高トリグリセライド血症資 料HbA1cの測定法についてHPLC法酵素法LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪、non-HDLコレステロール【脂質異常症の診断基準(空腹時採血)】

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