検査案内書 2023年度版
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↓↑↑↑↑↓↓↓↓→↓*↓↓→*↑↓+++−↓↓↓→**+++++−一般検査血液学検査生化学検査免疫血清学検査内分泌学検査腫瘍関連検査ウイルス学検査薬物検査微生物学検査その他23《略称説明》MCV:平均赤血球容積、MCHC:平均赤血球血色素濃度、Fe:血清鉄、UⅠBC:不飽和鉄結合能、網赤:網赤血球、Coombs:Coombs 試験(抗グロブリン試験)、VB12:血清ビタミンB12↑:上昇・増加、 →:正常範囲、 ↓:低下・減少、 *:特異的な変動なくさまざま注1)網赤血球が著増しているとき注2)通常は小球性低色素性のことが多く、発作時に大球性80以下30以下80〜10031〜3680〜100または31〜36101以上注1)101以上31〜36出血傾向/無症状血栓傾向/無症状小球性低色素性貧血正球性貧血正球性または大球性貧血骨髄巨赤芽球大球性貧血下に凸上に凸・直線上に凸・直線正常血漿の添加で速やかにAPTTは是正され短縮するので、下に凸の曲線を示す。肝硬変、ビタミンK欠乏、血友病A、血友病Bなどがこのパターンになる。正常血漿の混合比を高くしても正常血漿中の凝固因子活性を阻害するため、APTTは是正されず、上に凸の曲線を示す。第Ⅷ因子インヒビターの場合は、温度および時間依存性に阻害反応を示すので遅延型で上に凸の曲線が明瞭になる。正常血漿を添加してもAPTTは是正されにくく、上に凸の曲線を示す。ループスアンチコアグラントはAPTT測定中に反応するので、即時型と遅延型で差が少ない。日本臨床病理学会編:日常初期診療における臨床検査の使い方.血液・造血器疾患(案). 1992より引用UⅠBCFe↓↓↑↑網赤↓***↓網赤↑↑↑↑白血球CoombsVB12上に凸・直線上に凸・直線上に凸・直線フェリチン鉄欠乏性貧血、慢性出血慢性感染症、慢性炎症一部の鉄芽球性貧血サラセミア血小板再生不良性貧血脾機能亢進症急性白血病慢性白血病骨髄線維症自己免疫性溶血性貧血薬剤性溶血性貧血遺伝(先天)性溶血性貧血発作性夜間ヘモグロビン尿症注2)葉酸→→→↓**悪性貧血胃全摘後巨赤芽球性貧血回腸切除後巨赤芽球性貧血葉酸欠乏性巨赤芽球性貧血赤白血病肝硬変、甲状腺機能低下症凝固因子の欠乏遅延型の凝固因子インヒビター凝固因子インヒビター定量即時型の凝固因子インヒビターの可能性ループスアンチコアグラントの可能性赤血球恒数MCV(fL)MCHC(%)臨床症状分類即時反応下に凸その他の検査所見遅延反応下に凸病態と原因判定凝固因子定量抗リン脂質抗体測定対応血液学検査/資料資 料貧血の分類クロスミキシング試験のグラフ判定①凝固因子欠乏症②凝固因子インヒビター③ループスアンチコアグラント

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